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第48回(3月31日掲載)

2020.03.31 13:25


< 小・中学校プールの行方 >


 ニッコンプールが50周年を迎えた今、次の課題を検討してみたい。
 今までは先人の後追いで、プール業界で生き残り、先頭集団が撤退・縮小して、いつの間にかニッコンは幸運にも先頭に立っていた。
 さて、最大市場の小・中学校プールは、少子化で全国レベルの統廃合や小・中一貫校が進んでいる。一方、地域住民が対象の公共プールは、近隣の小・中学校との共用を前提にした施設計画へと進化している。更衣室やトイレ等の動線を区分したり、プールに可動床を付けて時間帯の利用者に合わせた水深調整など図ったりしている。
 更に、地域によっては民間のフィットネスクラブのプールを活用して、小・中学校の水泳時間を確保するケースもある。
 日本の少子化と人口減少による影響は、学校プールの新設や運営にも大きな変化が起きている。
 “国民皆泳”から、青少年の健康・体力づくりに大きく貢献してきた学校プールは、社会環境の大きな変化にプールメーカーの今後の課題が浮かび上がってくる。
ダーウィンの「種の起原」で 
“最も強いものが生き残るのではなく、唯一生き残るのは変化できる者である。”
時代が変わっても示唆に富み、変革の一助にしたいものである。



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