第3回(4月26日掲載)
2019.04.26 13:00
<時流に乗ったプール事業>
東京本社でも1972年から、本格的な営業活動を開始した。
同業他社はプールの材料メーカー・プラントメーカー・造船メーカー等で、日本を代表する企業である。
ニッコンが他社に優るものは何か、重要な経営課題となった。コンサルタント会社が始めたプール事業だから、役所・設計事務所・ゼネコンが比較検討しやすいプールの特記仕様書・各部品をパターン化した詳細図を含む標準図等の文書化に、プロジェクトチームを作り取り組んだ。
一方、開設間もない部門に広告宣伝費は無いので、“スクールサイエンス”、“学校と設備”、“近代建築”、“日経リゾート”、“レジャー産業”等の雑誌に寄稿して、ニッコンプールのブランド・イメージを高める努力も重ねた。
祝祭日に、慣れない原稿書きに時間を取られた。
28歳の主任で始めたプール事業、若さと無我夢中で初年度に4基、翌年度に8基、翌々年に19基のプール実績が出来た。ニッコンは上手く時流に乗れた。
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