第12回(7月1日掲載)
2019.07.01 11:00
<プール建設の素材選定基準>
日本のプールの歴史は、1915年に竣工したコンクリート製の旧大阪府立茨木中学校から始まり、1959年PC製・1962年鋼製・1970年アルミ製・1976年ステンレス製・1977年FRP製、そして1979年のステンレスクラッド製まで多種多様な素材で進化してきた。
その間、顧客の要望やメーカーの技術革新により、ステンレスにセラミックタイルを直貼するDXセラミ工法やステンレス無塗装仕様等が商品化され、選択の幅が広がった。
ニッコンは一番数多くの素材でプールを造ってきた実績が評価され、各自治体の担当者が比較検討しやすい“プール建設の素材選定基準”というテーマでの執筆依頼が来た。
自重・工期・工費・用途・耐久性・維持管理など多岐にわたる項目の比較で、他社の協力も戴いて1985年の9月に「学校と設備」の特別企画で発表させて戴いた。
5回の改訂をして、今でもプールを計画する各自治体や設計事務所等に参考資料として活用いただいている。
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