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第6回(5月21日掲載)

2019.05.21 10:00


<ニッコンアルミ製プールの独自の型材製作>

 二ッコンアルミ製プールの納入実績は、初年度の1974年に14基、1975年に18基、1976年に17基。
加工の複雑なオーバーフローの押し型材を、15,000千円程投資してニッコン独自の型を作り、製品のグレードアップと工場製作の効率化とコストダウンを計った。このオーダーの意思決定は、型費の償却を考えれば最低でも50~70基のプールの受注が前提。現業の責任者は、最後は自分の責任で売る覚悟が必要な事を学んだ。

 しかし、1980年をピークに納入先で一年足らずでプールの漏水が発生。責任の所在が問われた。プール底部のサンドクッションの砂にアルミ板の腐蝕の原因があるのではないか
塗膜が剥がれてアルミの地肌が露出したまま使用して、プール殺菌用の塩素で腐蝕したのではないか等、同業他社でも同様なトラブルが発生。
原因が何にせよ、アルミ製プールの信用は大幅に損なわれた。急速に普及した反動で、市場から淘汰されるのも早かった。市場の恐ろしさを実感。


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