第19回(8月26日掲載)
2019.08.26 13:24
<ひらかたパーク “ザ・ブーン” リニューアル>
既設プールの改修には、提案型の営業の重要性が増してきた。従来は各自治体の学校プールの新設が主で、むしろメーカー色を出せないのが通例である。
当該施設は、流水プール・ウォータースライド・幼児プールがあり、増設できる平地の余地が限られた中でのリニューアル提案となった。活用スペースは山の斜面で、自然の渓流下りを再現できる“キャニオンライド”なら、コースの設定次第で可能である。
急斜面をカバーするために、ヘアピンカーブやスピードをコントロールするバーチカルドロップなどの工夫で、全長180mのウォーターチューブに乗って滑走する一人・二人兼用タイプのコースとなった。更に、毎分10?程の水を流すので着水プールのスペースが狭く収容できないため、先端の一部を開放して下の渚プールに滝のように流し落した。
結果として、滝の演出と造波の効果も出て、渚プールの活性化につながる施設に生まれ変った。
1992年に竣工し、導入効果は対前年比で 174%。
“キャニオンライド”はウォーターパークの再生に最有力のアイテム。
施工事例:
1)姫路のセントラルパーク 165m(日本第一号)1987年 オープン
2)小田急御殿場 リオブラボー1 450m(一人・二人兼用)1989年 オープン
〃 〃 2 200m(二人乗り)1990年 オープン
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