第13回(7月11日掲載)
2019.07.11 10:10
<ウォーターパークの幕開け>
日本のレジャープールは、平地が適地とされ、流水プール・造波プール・ウォータースライドが人気施設である。
1987年に竣工した姫路セントラルパークの“アクエリア”は、この常識を覆す山の斜面を巧みに生かしたウォーターパークで、上段に“キャニオンライド”のスタートプール、中断は渚型の子どもプール、下段の流水プールにナイアガラの滝を模した滝壺を含んだ配置計画である。
従来の流水プールは、同じ川幅で時計の逆回りで流れている。当該施設は、この大胆な滝壺を併設することで、流水プールの新境地を開いた好事例となった。
山の斜面を蛇行する“キャニオンライド”(ソフトタイプの渓流スライド)は、ウォーターチュープに乗って滑走する長さ165mのウォータースライドで日本初上陸。
ニッコンが初めて総合的に手掛けた施設であり、この日本のウォーターパークの幕開け的な施設を、フォーカス(写真週刊誌)がカラー見開き2頁で紹介した。“人間流しソーメン”のキャッチコピーが付いた。
この革新的な施設の設計は、(株)日本総合計画研究所 所長 星野 嘉郎 氏の作品です。
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