第17回(8月5日掲載)
2019.08.05 15:09
<ニッコン小山工場と原発プロジェクト>
ニッコンはプールの企画・設計・販売・施工のファブレスの事業形態でスタートし、製作はアウトソーシングを基本とした。
プールメーカーとして22年間の実績を積み、ようやく1992年2月にニッコン小山工場(栃木県)を開設。
ステンレス製プールの他、金物や防水パン等ステンレスの専門工場に特化した。
工場開設して2年程して、公認プールの施工実績が評価され原発プロジェクトの案件が舞込む。1年間程の研修を兼ねた、準備とテストの繰り返しを工場内で定期的に実施。
一方、基本図をベースにしたCADの製作図も軌道に乗り、工場製作も順調に推移したが、出荷前の書類審査や製品検査に思わぬ時間を要した。1996年3月に柏崎・刈羽原子力発電所の6・7号機の原子炉プール(使用済核燃料貯蔵プール)を納入できた。1~7号基のフル稼働で最大出力870万kw、当時世界最大の出力とのことであったが、東日本大震災後はストップした状態で今日を迎えている。
ニッコンの原子力プロジェクト室も、その後引の合いも中断し部門も解散した。
no cache