第24回(9月30日掲載)
2019.09.30 10:43
< 都市型 健康増進施設“ぱ・る・るプラザ千葉” >
少子高齢化が今後、日本のプール施設にどのような影響を及ぼすのか?
この兆候は既にあった。市民プールやフィットネスクラブのプールの利用状況の変化だ。6コースあれば、歩行浴や水中運動に2コースから3コースへと増加している。しかも、中高年の利用者が着実に増えている。
この時代の大きな波に乗り遅れないよう、ニッコンは2年程前から温浴施設の外部の専門家による研修会や先進国の視察など見聞を広めてきた。
複合文化施設“ぱ・る・るプラザ千葉”はこの事前準備の集大成として、2000年2月に9Fに多彩な風呂やタワーサウナ、最上階の10Fにプール・スパアクアフィットネスを備えた都市型の健康増進施設として誕生。スパアクアフィットネス・プールは、各種アトラクションの「ワールプール」「シルキーバス」「マグナムバス」などが導入され、利用者は居ながら運動とリラクゼーションを同時に楽しめる。
高層階のプールは、耐震性と耐久性に最も優れたステンレス製のセラミックタイル仕上が採用。
シンボルタワーは1998年2月に開催された長野オリンピックの聖火台の製作者で、情報彫刻家の菊竹 清文氏の作品。
まさに“空中庭園”の名に相応しい時代の最先端を行く施設となった。
no cache