第25回(10月7日掲載)
2019.10.07 11:22
< “ジャングルプール”にキャニオンライドの増設 >
薩摩半島の南東端「指宿いわさきホテル」の庭園プール“ジャングルプール”の増設計画にて急流下りのキャニオンライドを提案させていただいた。テーマは、チャレンジ的で独創的な施設であり、安全であること。
20m×2レーンのボディースライドは平均25%の勾配。スタート地点からランディングプールが直接見通せないコース設定だ。
ロケットコースは、スピード優先のストレートとし、1ヵ所のバーチカルドロップとランディングは水面より30cm高いところからダイビング着水できる。
スネークコースはライダーが大きく蛇行しながら滑走し、大曲部はロケットコースの1.7倍の幅の斜面を駆け上がった反動で、下りは反転して緩やかなスライドが楽しめる。
(ちなみに2レーンのコースの間に、自生の椰子の大木を取り込んで配置したのだが、18年経過※2001年竣工 した今も周辺の椰子と溶岩の自然環境に溶け込んでいる。)
給水計画では既設の滝の水を毎分3.0m3取水し、不足の1.0m3は落下した滝の水を取水溝で集め、コースの途中から補給することで、ライダーにとり水量の変化が更に魅力的となった。
一方、登坂通路はリバーウォークと命名し、中段のプールよりオーバーフローさせた水を大胆にも登坂用の石段に流した。石段から流れ落ちる水の躍動感がコースの魅力と合わせ、登坂の楽しみも加味され、施設全体を一層引き立てている。
それによってか前年6,000人のプール利用者が、今年は16,000人にまで大幅アップした。
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